ソメイヨシノ(と思われるもの)の花はピンクがごくごく薄く、その上曇り空となると白さが強調されるもんだなぁという印象を、今シーズン学ばせてもらいました。些細なことですがひとまず発見でございます。。
しかしソメイヨシノってどことなく、西洋的な風格も漂う花にも思えてきます。日本人が大好きな代表的な花が桜なわけですが、純和風かというとそうでもないような―――バラ科だからですかね。西洋の城よりは日本の城が断然似合う。花が付いた全体像としてはそうだけど、花をよく見ると白人のようにも見えるなぁ。
日本人でも時々、西洋の血は混ざってないのに白人みたいな人がいたりするのと一緒かも。何なんだろうなあれは。文化的に西洋のものを好むというだけでなく風貌が似通ってくる現象ってやつ。そういうのを目にすると、もう魂だとかの話に及ばざるを得ないわァ、必然的に。
不思議なことに、日本の伝統芸能や老舗の業務に関わっていたり、純和風のくくりになっている作法とか文化に深く興味を持つ人ほど西洋人のような雰囲気が見受けられたりする気がします。うーん、もしかしたら、洗練されたもの=西洋のイメージ、などと思い込んでいる節もありますが・・・。
ま、それはともかくとして、桜に話を戻そう。桜にも開花の時期が早いものが当然あるわけで、満開の時期に先駆けて咲いていたものもちょっと撮ることが出来ました。
その日は晴れていたのです~☆
枝垂れ桜、色ちょいと濃いめ!
写し甲斐がある木だーッ
いいねぇ、枝垂れ。
枝垂れで咲く花は何でも好きですわー。日本人が好きな、しなやかで粘り強い精神力みたいなものを勝手に連想してしまいます。あと、桜でも女性性を感じられる形ではないですかね。
垂れているから花もアップでいけるッ↓
後ろの電柱がやや邪魔だけど・・・
この桜はとってもカワイイ!梅とか桃よりな花です。というか本当に桜・・だよね?花びらに切り込みがあるから桜でいいと思う(自信なさげ)。桜は種類の幅が広いのも魅力です。
こういう桜だと和風だ、完全に。人々の多くが信じている和風の認識は意外と、西洋の要素が入っていたりするんじゃないかしら。そこまで歴史は積み重なったんだなぁー。大和政権が生まれた奈良時代の頃では、花というと梅が主流だったそうで。これも「もみじ」に相当する認識と似ている点ではあります。平安時代からは桜も愛でられ始め・・・って本当にその近辺の時代に何の意識改革があったのだろうか。
梅は白梅と紅梅とがあり、桜はその中間色のピンクが特に多いからねぇ。この花の色みたいな柔軟性に憧れつつも、そうはいかない強固な国造りに燃えてきた国民性を象徴しているかのよう、なんて考えすぎか。
桜はやっぱりピンクだッ。個人的に白い塊は物々しさを想起させます。集団で白い服とかって、緊張するし。医療集団だったり、白装束の宗教団体も一昔前にいたなぁ。防護服なんかも白いイメージが強い。そういえば死者に着せるのも白い衣で、古代では白が喪服だったとか聞きます。中国の田舎では今もそうだとか。
薄ピンクも濃いピンクも、要は青空との対比で映えるってことですな。
〈バックナンバー情報〉
2010年11月に紅葉の記事があります☆