話のわからない口達者の人間は出来るだけ避けるしかないとしても、ごく近しい位置にいたりするとそこから目覚めるのに時間がかかるものです。あれれ、なんか嫌な気分ー・・・と感じないと知らないうちに取り込まれるから危ない危ない。
しかしどうやったら志のある人間をそこまで悪く言えるかね?というくらいひどい年長者には参ったなぁ。人から慕われるいい人ほど、惜しまれつつ早く亡くなったりするのを見て、「あー死んだらおしまいだね」とか陰で
ほざいて、いやのたまうなんて、教育上口が裂けても言えないでしょうに。どう生きたかが一番大事なのにさー。
日頃から誘導尋問に全力を注いでいる人間が常にターゲットを狙っているのは、もうこの世の悪役としての役割になっているようです。主に目下や弱い立場の人を全身自分色に染めたがって、少しでも慰めにしているのでしょう。『論語』にもあったよ、そんな話が。
彼らは自分の周りに泥を撒きながら歩いているようなものです。先頭に立つことになれば後ろに続く人々はどう動いても、何を話そうとも泥にまみれてしまうのです。その近辺で泥のない場所はその人の真後ろ、つまりその人の歩いた道しかなく、「自分と全く同じ人間性になりなさい」という洗脳が用意されています。
たとえば私が頼まれごとやら何やらで、出来るかどうかわからないものを正直に予測して「そんなの出来ない」と言えば、「出来ないと思うから出来ないんでしょ」などと返す人。あの、謙遜なんだけど・・・。たぶん、どうしても自分の都合上(それも自分勝手な)、やらせたいだけなんだろうにさァ。逆に「出来ないけど、とりあえずやります」と引き受けたらきっとやりにくい環境にして手伝いもせずに、私が失敗したら「な~に~、出来るって言ったでしょ?」と責めるのだから結果は同じ。
職場の上司って、なぜこうやって保身している人が多いのかしら。ま、上司でなくても同じタイプの人間はいますけど(実はその下で泥を受け続けている人の方がひどかったりもする)。私の職場にもいました。最初から説教するつもりなのが明らかなのですが、一応物分かりのいい体裁をとりたいらしく、質問をしてくるのです。私が仕事を始めて数日経った時に、「緊張しているの?」と聞いてきました。それはもちろん私の性格上、緊張はしていました。でも度合いでいえばどうなのかわかりません。ここで「していません」などと言ったら間違いなく「仕事をなめてるの?」と火がつくし、とりあえず「はい、緊張してます」と返事。すると「それはわかるけどさぁ・・・」で、くどくど。
この人(女性)はどうも私を「仕事をなめている人」にしたかったらしく、何かにつけ呼び出してする質問は全部その誘導尋問でした。私にも非はあるかもしれないですが私の前に辞めていった人のこともそういう観点で話していたので、あぁこれは「仕立てる系」だなと。初めからそこにばかり目を付けていれば当然、そういう人に見えてくるし本当にそうなっていきます。決めつけは何て強力なんだッ。
こんな8割方無意味と思える説教をまともに聞いていては洗脳されてしまうッ、と途中から聞き流していると、「なんで目を見て聞かないの?失礼だって言われない?」と更なる洗脳術・・・。もちろん今までそんなことは一度も言われたことはありませんよ・・・。むしろ人の話を聞き過ぎて失敗してるのに。無駄な長話を叩き込むって、軍隊ですか?
「違うのに、そうじゃないのに」というのが積み重なるとまたストレスになるんだなぁ。引き込まれないような強さが備わっていればそんなこともなくなるのだろうけど、そこがまた難しいのよ。。。
泥は肥やしにするしかないわァ。撒いている本人は気付いていないのね・・・かわいそうに。周りが手を貸しているのに、数年後に100%自滅していきましたから。